写真コンテスト
第58回 (2017年)
カメラ部門 受賞作品
グランプリ
「百花繚乱」
植村 元喜 様
実行委員会コメント
準グランプリ
「本物の迫力」
亀岡 朋徳 様
実行委員会コメント
対象を直接描かないからこそ表現できる本質があります。
ほんの少しの畏れさえ感じて潤んでいるように見える瞳、轟音に思わず耳を塞ぐ小さな手。この瞳のピュアさこそが花火の迫力を伝えています。
絞り開放でピントを浅くし、人物撮影のセオリーを敢えて外して奥の目にフォーカスを合わせることで、美しい瞳を際立たせることが出来ま した。
ほんの少しの畏れさえ感じて潤んでいるように見える瞳、轟音に思わず耳を塞ぐ小さな手。この瞳のピュアさこそが花火の迫力を伝えています。
絞り開放でピントを浅くし、人物撮影のセオリーを敢えて外して奥の目にフォーカスを合わせることで、美しい瞳を際立たせることが出来ま した。
タニタ賞
「天使の羽」
花山 征人 様
実行委員会コメント
花火の写真であることを意識しなければ、真夏の撮影であるとは誰も思わないであろう静謐な画面は、深々と降る雪のイメージの方が近しいかも知れません。徹底したシンプリシティ、透徹したイノセンスが描き出す繊細さを確かな撮影技術が支えています。花火写真における、一方の美の極致です。
「彩」
寶田 修 様
実行委員会コメント
ポップでカラフル、かつ品を失わないこの作品は、作者の感性の若々しさと経験による落ち着きが組み合わさってこそ得られた一枚と言えそうです。
ビルの配置、バランスや、色とりどりの星が散りばめられた画面構成も見事ですが、それらを際立たせる蒼穹の魅力がこの作品を特別なものにしています。
ビルの配置、バランスや、色とりどりの星が散りばめられた画面構成も見事ですが、それらを際立たせる蒼穹の魅力がこの作品を特別なものにしています。
「君が見る初めての花火」
齋藤 由美 様
実行委員会コメント
一面オレンジ色の中でわが子に花火を見せてやらんとする母と、驚きと共にそれを見上げる子ども。このオレンジの輝きは、母の愛の神々しさが発する光のようです。この子が大人になったとき、初めて花火を見た夜を覚えていることはないでしょう。けれど、母に抱き上げられて大きな光に包まれたこの写真は一生の宝物になるはずです。親子の愛情が画面から溢れ出る傑作です。
蒙古タンメン中本賞
「タクシー運転手、思わずミラー越しに撮る」
中司 優 様
実行委員会コメント
花火大会の当日、会場近くまでお客様をお送りした作者は、あるお店の駐車場で休憩中にバックミラーに映る花火を発見。いつも車に載せてあるカメラでミラー越しの花火をパチリ。
黄色いあの会社の車でしょうか、タクシー車両ならではのフェンダーミラーは都市のドラマを映し出す格好の装置としてとてもクールですね。
それぞれの生活の中にそれぞれの花火があることを、この小さな鏡の中に表現してくれました。
黄色いあの会社の車でしょうか、タクシー車両ならではのフェンダーミラーは都市のドラマを映し出す格好の装置としてとてもクールですね。
それぞれの生活の中にそれぞれの花火があることを、この小さな鏡の中に表現してくれました。
「大地をつかむ!」
福士 利博 様
実行委員会コメント
今回の入賞作の中では珍しい、正統派の作品です。
どっしりした貫禄と格調高さが素晴らしいこの一枚は、そのタイトルと相まって大玉の魅力を余すことなく表現しています。
上流側からの撮影でしょうか、戸田市側の打ち上げとの角度、距離が絶妙で、両岸開催ならではの奥行きを感じさせてくれる見事な作品です。
どっしりした貫禄と格調高さが素晴らしいこの一枚は、そのタイトルと相まって大玉の魅力を余すことなく表現しています。
上流側からの撮影でしょうか、戸田市側の打ち上げとの角度、距離が絶妙で、両岸開催ならではの奥行きを感じさせてくれる見事な作品です。
チケットぴあ賞
「レインボー席」
村主 美佳 様
実行委員会コメント
障がい者席をご利用になった作者は二人の同伴者とピースサイン、その手首には利用者を示すレインボーカラーのリストバンドが。
同じくレインボーカラーのかき氷を取り囲んでいるのは、座席に敷いたチェック柄のシート、バッグ、短パンやシューズに立ち入り禁止テープまで・・・・、思いっ切りカラフルで楽しい色に溢れています。
エリア全体がリストバンドのようにカラフルな席でしたと仰る村主さんからは、サポートしたスタッフ、関係者へのねぎらいのお言葉を頂戴しました。来年もぜひ会場でお楽しみください。
同じくレインボーカラーのかき氷を取り囲んでいるのは、座席に敷いたチェック柄のシート、バッグ、短パンやシューズに立ち入り禁止テープまで・・・・、思いっ切りカラフルで楽しい色に溢れています。
エリア全体がリストバンドのようにカラフルな席でしたと仰る村主さんからは、サポートしたスタッフ、関係者へのねぎらいのお言葉を頂戴しました。来年もぜひ会場でお楽しみください。
「駆け抜けるオーロラの滝」
川北 一彦 様
実行委員会コメント
星野道夫さんによるオーロラ写真を想起させるこの一枚は、もちろん「ナイアガラの滝」の写真としては成功作とは呼べないでしょう。
ところが、作者の明確な意図により仕立てられた「オーロラの滝」は、イマジネイティブでとても美しい作品に生まれ変わりました。
スクエアフォーマットを選択して空を大きく取り入れ、電磁波の駆け巡る大気を表現したこの光景の中では、手前の草木も針葉樹の森林に見えてくるようです。
ところが、作者の明確な意図により仕立てられた「オーロラの滝」は、イマジネイティブでとても美しい作品に生まれ変わりました。
スクエアフォーマットを選択して空を大きく取り入れ、電磁波の駆け巡る大気を表現したこの光景の中では、手前の草木も針葉樹の森林に見えてくるようです。
「幻想 ~花火 in 花火~」
山本 隼輔 様
実行委員会コメント
露出間ズーミングにより同じ大きさの花火に奥行きを作り、花火の中に花火がある幻想を演出なさったとのこと。フォーカスが合った部分のカラフルさとその奥にボケて見える部分のシックな色味、放射するグリーンの軌跡、構図のバランスなど、見れば見るほど引き込まれる要素が詰まっています。軽やかに花火の撮影を楽しんでいる作者の姿が他の応募作品からも伝わって来て、それゆえに獲得した今回の入賞と言えるでしょう。
板橋のいっぴん賞
「絢爛」
陳 相秋 様
実行委員会コメント
陳さんの応募作「絢爛」を一目見た瞬間、これは完璧無比、手練れによる作品だと分かりました。この安定感、この繊細さ、並みの技術では全く及ばない境地に、軽々と到達している余裕さえ感じられます。
他の応募作2点も、それぞれ素晴らしい美意識の冴えによる見事な作品。
陳さんの手によるいたばし花火大会をもっともっと見てみたい。
ぜひ来年もお越しいただき、その作品で我々を楽しませてください。
他の応募作2点も、それぞれ素晴らしい美意識の冴えによる見事な作品。
陳さんの手によるいたばし花火大会をもっともっと見てみたい。
ぜひ来年もお越しいただき、その作品で我々を楽しませてください。
「サマー・ギャラクシー」
福島 健琉 様
実行委員会コメント
敢えてアウトフォーカスしたり、露出間ズーミングなどで積極的な作品演出に取り組んだ応募作も多数寄せられた中で、今年はこの一枚が出色の出来で入賞を果たしました。花火自体の形やその捉え方、色のバランス、更には単発で勝負したことによる明快なアピールなど、すべてが上品でさわやか、上出来の一作です。
「艶麗繊巧」
細川 菜々子 様
実行委員会コメント
この作品は比較明合成を用いて複数の花火を一枚に写し込んだものですが、このテクニックには「花火自体の色のあでやかさ、きめの整った精巧さなどが大切と分かりました」とは細川さんご自身の弁。おっしゃる通り、まるで絵画や切り絵のような鮮やかさと存在感があります。
下部の提灯の連なりがリズムと奥行きを作り出し、花火を一層際立たせる舞台となっているのも素敵です。
下部の提灯の連なりがリズムと奥行きを作り出し、花火を一層際立たせる舞台となっているのも素敵です。
過去の受賞作品
第65回(2024年)
第64回(2023年)
第60回(2019年)
第59回(2018年)
第58回(2017年)
第57回(2016年)
第56回(2015年)
今年も大団円を見事に写し取った作品を応募され、そちらも最終選考に残りました。
この作品は、今年の大会中に撮影した80種類を超える花火を一枚に合成したもので、いわばスピンオフ作品でのグランプリ獲得となりました。
一年々々磨き上げてきた感性と撮影技術の粋を80点以上も重ねた応募作は、いたばし花火大会の魅力を強くアピールしてくれる作品として満場一致、堂々のグランプリ受賞です。