写真コンテスト
第60回 (2019年)
カメラ部門 受賞作品
グランプリ
「蝶」
岡田 幸大 様
審査委員会コメント
生きている!思わずそう叫んでしまいそうな、有機的な動きを湛えた一匹の蝶。まだ薄っすらと空のグラデーションが残るなか、観客席、花火、花火の浮かぶ空のバランスが、生命力に溢れた蝶の飛翔を一層魅力的に引き立てています。
準グランプリ
「夢花火」
久光 祥平 様
審査委員会コメント
極めて静かな画面を横切って、通勤電車は走ります。銀河鉄道の夜を思い起こさせる深いイマジネーションの核心は、もちろん銀と青だけで構成された一輪の尺玉です。カラフルな打ち上げを排して画面を構成した作者の美意識に頭が下がります
タニタ賞
「夏の夜 ヒカリ花畑 蝶の舞い」
福島 圭吾 様
審査委員会コメント
これまでも創造性豊かな作風と高度な技法でいたばし花火を捉えて来た福島さんは、ついに絵画の領域に足を踏み込んだと言えそうです。観客席のスマホ画面を散りばめたお花畑とその上を乱舞する蝶々たち。これからもいたばし花火をあっと驚く仕立てで再構築して我々を楽しませてください。
「万華鏡華火」
小城原 淳 様
審査委員会コメント
こちらもまた驚きの一作。いたばし花火で打ち上げた花火を一つ一つ丁寧に配置して、万華鏡を覗き込んだイメージを表現しました。拡大してよーく見てみると、それぞれの花火の表情の違いが手織りのタペストリーのような魅力を生んでいます。
「いたばしの 天までとどいた 大花火」
中島 淳子 様
審査委員会コメント
本当に天まで届いているかのような、空と観客席とを埋め尽くす大玉の輝きです。観客席の明かりのみならず遠くのビルやマンションも取り入れることで、文字通り大花火のスケール感が一層増しています。
蒙古タンメン中本賞
「目指せ!蒙古タンメン中本賞!」
加藤ゆみ 様
審査委員会コメント
それ自体の存在感、迫力で最終選考に残った作品ですが、審査会場で改めてタイトルを目にした審査委員が皆、「そう言うことなら」と目出度く満場一致のこの受賞。大好きな蒙古タンメンのイメージをこの一枚に込めた作者の勝利。ぜひTシャツを着てご来店ください!
「ヒーロー」
中澤ジュリア 様
審査委員会コメント
名作映画バックドラフトを想起させるこの一枚、命を顧みず、敢然と炎に立ち向かって行く男の背中にシビレます。って、子どもさんですよね?将来はハリウッド級のイケメンになってください。
チケットぴあ賞
「三日月との共演」
渡部 慶子 様
審査委員会コメント
今年のシンプル大賞、抽象化番長はこの作品。あの夜、特徴的な三日月を作品に取り込んだ方は大勢いらっしゃいましたが、ここまで明確にテーマを絞ったことが受賞の要因でしょう。和火のような渋い単色の花火との共演が、最高に決まっています。
「夢の花園」
太田 征男 様
審査委員会コメント
昨年度コンテストで準グランプリ受賞の太田さん、今年はさらに完成度を高めての連続入賞です。黄、緑、赤とバランス良く配された大きなボケと、画面に緊張感を与えるシャープな光跡が絶妙な対比を生み作品に奥深さを与えています。
「皆で見上げる夜空の花」
伊神 陽介 様
審査委員会コメント
素晴らしく鮮やかな作品ですが、ピクチャーエフェクトかHDR処理によるものでしょうか?ISO感度を極めて低く設定し長秒時シャッターで撮影することにより人々の動きがブレて、画面に不思議な柔らかさをもたらしています。
いたばし賞
「街に降る」
稲葉 敬二 様
審査委員会コメント
これは高島三中卒業生代表のご協賛による尺五寸玉ですね。しかしまあなんと巨大なこと、まさに “街に” 降り注いでいる様子が分かります。東京で一番の大玉は、ビル群との対比でようやくその大きさを計り知ることができるのです。
「花火の前の夕焼け」
田中 真紀子 様
審査委員会コメント
女性審査委員が真っ先に「キレーイ!」と声を上げた作品です。一般に、自動で色味を補正してしまうデジタルカメラでは夕焼けはその再現が難しい被写体の一つ。夕映えの雲のグラデーションが打ち上げへの期待感を饒舌に物語っています。
「工場の花火」
若山 つよし 様
審査委員会コメント
審査委員全員が「いたばし賞」に相応しいと推したこの作品。大会会場まで歩いてお出でになった方、会場の周辺にお住いの方はみな、この煙突のシルエットにノスタルジーに似た感情を覚えるのではないでしょうか。これぞいたばし花火ならでは、の光景です。
過去の受賞作品
第65回(2024年)
第64回(2023年)
第60回(2019年)
第59回(2018年)
第58回(2017年)
第57回(2016年)
第56回(2015年)